そもそものきっかけいは会社の人事の発表。
インドの方が入社されたんですが、「あり、 姓+名で書かれてる?」
サルマン・カーン、アーミル・カーン、シャー・ルク・カーン

リシ・カプール、ランビール・カプール

ちょっとややこしいとしたら、この二人のようなケース。
カリーナ・カプール・カーンとアイシュワリヤ・ラーイ・バッチャン

結婚前はカリーナ・カプール、アイシュワリヤ・ラーイでしたが、
結婚した相手の姓が最後に加わってます。
シク教徒の場合、男性はSingh、女性はKaurがつくということはあっても、
それもミドルネームのようなもので、
名+姓という構成は変わらないんじゃないかと思ってました。
こちらの写真の二人。
スーパースター ラジニカーントとその娘婿でもあるダヌッシュ

このように南の俳優さんは名前だけのケースが少なくありません。
でも芸名なんだと思い込んでました。
実際、ラジニJiの場合、生まれた時はShivaji Rao Gaekwadという名前、
(ご両親はマラーティーだそうです)
ダヌッシュは Venkatesh Prabhu Kasturi Raja なんだそうです。
ところがラジニjiの娘さん、ダヌッシュの奥さんの名前は
真ん中のRはRajinikanthのR。
お役所ではどうなるのか分かりませんが、個人名3つつないでいる形。
タミルでは伝統的に個人名しかなかったんだそうです。
ところがイギリス統治時代に行政上の混乱を避けるため、
区別することが求められると、数世代前までの父系の祖先の個人名を並べて、
頭文字にして個人名の前に置く「ヴィラーサム」という慣習ができたんだとか。
さすがに長すぎるので最近では一代だけ、
つまり父親の名前だけがつけることが多いそうです。
例えば「ロボット」でも有名なシャンカール監督はS.Shankar

先頭のSが父親の名前。Wikipediaの記事にも
「the name Shanmugamm is a patronymic, not a family name」
(Shanmugammは父称であって家族名ではない)と書かれています。
しかもS.Shankarのように短縮形は前につくケースも後ろにつくケースもあり、
フルで書く場合は Shankaar Shanmugammと後ろにつくんだそうです。
まだ名+姓(じゃないけど)に近い形。
さらにこれだけではありません。
代表例が、こちらリオ・オリンピックで日本の奥原選手を破り
銀メダリストとなったP.V.シンドゥ選手

高い身長が彼女の武器。それもそのはず
彼女の両親は二人ともバレーボールの選手だったんだそうです。
Pの部分、Pusarlaが姓なんです。
そのため彼女の名前を「シンドゥ・プサルラ」と書いている記事もあります。
テルグには日本人と同じように姓+名で書くケースもあるんだそうです。
この人の場合もそうなんです。

日本ではマッキーが公開されたS.S.ラージャマウリ監督
「共通するところが全くないじゃん!」と思ったら、
監督の名前、Koduri Srisaila Sri Rajamouli なんだそうです。
先頭のKoduriが姓になります。ややこし。
Wikipediaさんにも記事がありますが、色んなケースがあるようです。
自分が常識だと思っていることも、
必ずしもいつでも通用するものではないってことを改めて感じました。
そんなときはどうすればいいのかっていったら、
まずは素直にそのまま受け入れるのが一番なんだろうと思っています。
そんなS.S.ラージャマウリ監督の最新作 Baahubali:The Beginningが
京都ヒストリカ映画祭で上映されることになりました。
スケジュールでは11月3日「文化の日」
CGにはチップメーカーのAMDが協力。
この監督のCG使いのうまさはマッキーでも証明済でしょ?
インド史上最大の製作費をかけたハイデラバードの意地と誇り。
波乱万丈の物語に怒涛のアクションに飲まれてください。