2016年に日本で公開してほしい映画はたくさんあります。
その中でも一番が 2 States です。
主演はアルジュン・カプールとアーリア・バット
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原作はチェタン・バガットの2 States: The Story of My Marriage
Kindle版もあるようです。
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タイトル通りチェタン・バガット自身の経験がベースとなっているそうです。
ストーリーとしてはMBAになるべく
グジャラート州 アーメダバードの大学院にやってきた
デリーからパンジャブ系のクリーシュがチェンナイから来たタミル系のアナニヤーと出会い、
一緒に勉強しているうちに恋に落ち、
卒業するときには結婚を誓うものの
二人の家族の説得に手を焼く という感じ。
前半はぎくしゃくしながらも普通の恋愛なのですが、
結婚に向けて両親を説得するための文化の違いが立ちはだかります。
映画の中でもクリーシュが以下のようなセリフがあります。
本の紹介にもありますし、このストーリーを象徴する文です。インドでの恋愛結婚は相当面倒なようです。
Love marriages around the world are simple.
Boy loves girl. Girl loves boy. They get married.
In India, there are a few more steps.
Boy loves girl. Girl loves boy.
Girl’s family has to love boy.
Boy’s family has to love girl.
Girl’s family has to love boy’s family.
Boy’s family has to love girl’s family.
Girl and boy still love each other.
They get married.
他の国なら恋愛結婚は単純だ。
男が女が好きになる。女が男を好きになる。彼らは結婚する。
インドではさらにいくつかの段階がある。
男が女が好きになる。女が男を好きになる。
女の家族が男を好きにならなければならない。
男の家族が女を好きにならなければならない。
女の家族が男の家族を好きにならなければならない。
男の家族が女の家族を好きにならなければならない。
まだ女と男がお互いのことが好きだったら、
彼らは結婚する。
2 States=2つの州ですが、インドでは州によって
公用語の違いますし、人種、習慣も大きく違います。
州というより国ぐらい違うと思ったほうが感覚としては近いんだろうと思います。
例えばアーメダバードがあるグジャラート州が禁酒州なので、
出会って最初に行ったレストランでビールを頼むと店員から驚かれます。
文化の違いが分かりやすいのがこちら
アナニヤーはクリーシュの親族の結婚式に参加するのですが、
パンジャブ式の結婚式にアナニヤーが目を丸くします。
よくみるとサリーの色使いもアナニヤーとクリーシュの親族ではまったく違います。
Iski Uski
クリーシュは母親の願いをよそにチェンナイに赴任して
アナニヤーの家族に気に入られようと弟の家庭教師をします。
登場人物に悪い人はいません。
多少、脚色はしているんでしょうけども、
おそらくごく普通の人のありがちな日常なんだろうと思います。
どちらの両親も子供のことを思うがゆえに
お互いの文化の違いを考えて結婚に反対します。
それをどう乗り越えていくか、その先にある家族の再生も含めて
特別出ない人(二人ともMBAだから相当高学歴ですけどね)の
どこの国でも普通にありそうな、
家族愛が感じられる作品だと思っています。